作者:冨樫義博 先生
作品:HUNTER×HUNTER
キャラ:コムギ
作品中でも最強キャラと言ってもよいであろうキメラアントの王であるメルエム。
NGLや東ゴルドーの人間を大量虐殺し、人間を虫ケラ・家畜・エサ扱いしながら自らの帝国の建設を進めていた。
人間側からは危険な存在であるメルエムの討伐がハンター協会に依頼され、人間の中でも最強であったハンター協会会長ネテロが派遣される。
メルエムは殆どノーダメージのまま、ネテロの片手片足を奪い圧倒し、戦闘に勝利するが、ネテロが体内に仕込んであった爆弾「貧者の薔薇」を至近距離で自爆炸裂させて、メルエムに瀕死の重傷を負わせる。
瀕死のメルエムは部下の生命エネルギーを取り込む事で一度は復活するが、貧者の薔薇による汚染は回復不能であり、余命数時間である事を悟る。
側近達も全滅し、メルエムが最後に選択したのはコムギとの軍儀打ちをして最後の時を過ごす事であった。
天才的にあらゆる知識を学習するメルエムであっても、コムギには一度も勝てず軍儀の奥深さに感銘し、コムギとは種を超えた強い絆で結ばれており、コムギもまた自分には軍儀しかないと考えており好敵手であるメルエムに出会えた事に運命を感じていた。
メルエルの死の間際、そんな二人が最後に交わした言葉である。
コムギもまた死をともにする事を決め、メルエムからの汚染により息を引き取る。
死が迫るなか、コムギの居場所を教えてくれと懇願するメルエムと、美しきパーム。
人間との交流や闘いを通じて、人間と分かり合い適切に統べる方法を理解するも、全ては遅すぎるのであった。
東ゴルトー帝国では50万人以上の人間を虐殺しており、死をもって償う運命は避けられなかったでしょう。
最後の時間をコムギとの軍儀をして過ごし、新しい打ち手の閃きがたくさん生まれる中で生涯最高の喜びを感じる二人はこの瞬間のために生まれてきたのだと理解する。相思相愛である。