
作者:福本伸行 先生
作品:賭博黙示録カイジ
キャラ:利根川幸雄
落ちたら大怪我をする鉄骨渡り第一ラウンドをクリアし、賞金2千万円の引換券を手にした佐原であったが、それを換金するには今度は命懸けの第二ラウンドをやらなければならないと言われ、憤慨した佐原に対して利根川が放った一言。
参加者を騙しておいてものすごい上から目線で、言っている事は正しい部分もあるが、参加者達は借金を背負っているものばかりで、弱者の弱みに付け込む外道である。
2千万円という大金をサラリーマンが稼ぐことがいかに大変かについて熱く教えてくれる利根川先生。勉強になります。

ゲスな上司にへつらい、取り引き先にはおべっか、まさに日本のサラリーマンの現状の的を得た正論に共感し涙を流した社畜も多いだろう。。

日本が誇る社畜に比べて努力をしてこなかったカイジや佐原のような人間が大金を手に入れるには命を張るしかないのだ。


なお、浦沢直樹先生のモンスターにでてきたエヴァ・ハイネマン先生も、利根川先生に共通した事を言っている。つまり人の命の価値はその人間がどれほどの金や権力を持っているかによって決まるという事だ。
この世知辛い弱肉強食社会の真理をついた先生達の格言はいつも勉強になりますね。
