ならばよし1

作者:李學仁 先生

作品:蒼天航路
キャラ:曹操孟徳

洛陽北部尉の地位についた曹操は、首都の治安を乱れを正すべく、城門の夜間通行禁止令を出し、何人であってもこの令を犯すものは厳罰に処す事を宣言した。

皇帝を篭絡し権力を握っていた宦官集団である十常侍の一人、蹇碩(けんせき)の叔父にあたる蹇朔(けんさく)は、自身もまた皇帝の側近くに仕える大官であり、夜間通行禁止令を無視して城門を通ろうとした。
しかし曹操は令を犯す者は例外なく罰を与えるという原則に従い、権力や賄賂をチラつかせる蹇朔に、22打擲(デカい棒で背中を22回殴られる)の刑を執行する。
1打目の打擲を受けた蹇朔は、無様に叫びながら恐怖のあまり絶命し、「ならばよし」とミッション完了を宣言する爽やかな曹操であった。


令を破りながら、自分の偉さをアピールし、逆にオレが曹操を打擲してやるから連れてこいとイキがる元気いっぱいの蹇朔さん。
ならばよし2

しかし曹操に自由を奪われて打擲の刑を宣告されると、蹇碩の名前を出して賄賂で勘弁してくれと懇願する。
ならばよし3

曹操は賄賂を受け取らず、あくまでも令を破った者には平等に罰を与える。
たった一発の打擲でみっともなく泣き叫ぶ蹇朔さんは、醜悪で自分より弱いものには強く、賄賂を行う恥知らずで、1打擲にも耐えられない根性無しという、完璧なるカスであった。
ならばよし4

叔父である蹇朔を殺された蹇碩は、曹操に復讐を企てるが、蹇朔を馬鹿にされ図星すぎて顔を赤らめ恥ずかしがる。
死してなお名を遺した蹇朔さんは、まさに中国を象徴する偉人と言えよう。
ならばよし5